【2025.10.14】慶應義塾大学とAI共同研究開始

GxD、慶應義塾大学と共同研究契約を締結

― がん治療反応予測AIモデルの共同開発に着手 ―

当社、GxD株式会社は、日本の 慶應義塾大学(Keio University) と共同研究契約を締結し、次世代がん治療における反応予測AIモデルの開発に本格的に着手したことを、9月5日に発表しました。本共同研究では、病理画像、RNA-seq、単一細胞RNA-seq、空間トランスクリプトミクス などの高次元分子データを統合し、抗体薬物複合体(ADC) および 免疫チェックポイント阻害剤(ICI) に対する患者ごとの治療反応を予測可能なAIモデルを開発・検証することを目的としています。研究期間は 2025年9月1日から2028年8月31日までの3年間 です。研究遂行においては、慶應義塾大学がヘマトキシリン・エオシン(H&E)染色および免疫組織化学(IHC)病理画像の解析、空間トランスクリプトームデータの生物学的解釈、病理学的特徴と治療反応との関連性検証を担当します。

一方、GxDは病理画像からの特徴抽出、分子データおよび臨床反応情報の統合解析、マルチモーダルAIモデルの構築および性能評価を担い、病理学的専門知識とAI分析技術を融合した患者個別の精密医療の実現を目指します。

  • 慶應義塾大学 医学部 西原 寛 教授:
    「本共同研究では、デジタル病理画像とゲノムデータを統合するAIモデルの開発を通じて、
    次世代のがんゲノム治療の基盤となる技術を確立することを目指しています。
    産学連携による新たな医療の発展に貢献できるよう尽力してまいります。」
  • GxD株式会社 CEO Woong Yang  Park氏:
    「日本の製薬産業の中心地である東京において、新薬開発ソリューション事業を拡大する重要な契機になると考えています。慶應義塾大学の病理・臨床分野における卓越した専門性と、GeninusおよびGxDが有する空間オミクス解析とAI技術を融合させることで、ADCおよびICI治療反応予測の精度を高め、商業化可能なグローバルAIソリューションの創出を目指します。」

今後の展開

本契約を通じて、GxDは日本国内でのプレゼンスをさらに強化し、グローバル市場への展開に向けた重要な足がかりを築きました。近年、ジーニアスはAIを活用した創薬支援ソリューション「IntelliMed™」および空間オミクス解析プラットフォーム「SPACEINSIGHT™」を中心に事業構造を再編しており、今回の共同研究は、グローバル製薬企業向けデータ・解析事業の商業的成果を支える戦略的パートナーシップとして位置づけられています。※本記事はedaily(2025年9月5日付)の報道をもとにしています。

■出典:韓国・edailyニュース(2025年9月5日配信)