1.背景

微小環境・組織では、細胞が互いに協調・相互作用しながら、複雑で精密な構造を形成しています。従来のオミックス解析では細胞全体を均一なサンプルとして扱っていたため、特定の細胞集団や微小な領域で起こっている分子の動きを捉えることができませんでした。またシングルセル解析では組織から細胞をバラバラにするため、もともと細胞がどの位置にあったかという重要な空間情報が失われていました。Spatial Omics解析では、組織の空間情報を維持したまま、網羅的な遺伝子発現(空間トランスクリプトミクス)やタンパク質発現(空間プロテオミクス)を解析します。これにより組織内の個々の細胞がどのような遺伝子を発現し、どのようなタンパク質を持っているかを、その位置情報とともに可視化できます。また病理組織において、特定の分子がどの細胞で発現しているか、RNA発現とタンパク質発現が相関しているか、病変部位の微小環境で何が起こっているかを空間的に捉えられます。

2.解析概要及び特長

当社ではXenium5K解析のスライドをそのままHyperion XTi Imaging Systemで解析することにより、同一組織におけるRNA発現とタンパク質発現の相関を解析しつつ、病変部位で起こっている現象を位置情報を持った形でとらえることを可能にしています。

3.検体条件

FFPE サンプル(切片/ブロック)からの解析を受け付けます。

※検体のご準備は【ゲノム診療用病理組織検体取り扱い規定】(日本病理学会)および【がんゲノム検査全般に関する指針】(日本病理学会/日本臨床検査医学会)を参考にしてください。

4.納品物

・作業報告書

・データファイル

5.目安納期

発注から6週間

※ 解析目的やオプションの選択によって変わります。

※「図は10x Genomics社、スタンダードバイオツールズ社のホームページから引用」