1.背景
従来のバルクサンプルによるタンパク質解析では、均一ではない組織全体を一つのサンプルとして扱い、どの細胞やどの組織に存在したタンパク質なのか、機能理解に不可欠な位置情報が失われていました。従って、組織内の多様な細胞集団の相互作用や、病変部位の微細な変化を正確に評価することができませんでした。一方、また免疫組織化学染色(IHC)などでは、一度に解析できるタンパク質の数が限られており、細胞間の複雑な相互作用を同時に捉えることが困難でした。さらに均一ではない組織全体を一つのサンプルとして扱うため、組織内の多様な細胞集団の相互作用や、病変部位の微細な変化を正確に評価することができませんでした。Spatial Proteomics解析では、組織微小環境におけるタンパク質の局在や相互作用を詳細に解析し、異なる細胞種がどのように隣接し、どのようなタンパク質を介してコミュニケーションを取っているのかを明らかにします。病変部位と正常部位のタンパク質発現の違いを空間的に解析することで、疾患の診断や予後予測につながる新たなバイオマーカーの発見が期待されます。
2.解析概要及び特長
当社のSpatial Proteomics解析では、SBI社のHyperion XTi Imaging Systemを使用します。1スキャンで約40種類のタンパク質を同時検出することが可能で、より少ないサンプルで、詳細なプロファイリングが可能になります。1μmの解像度で解析するため、シングルセルレベルでの細胞間の相互作用を理解する一助となります。

3.検体条件
FFPE サンプル(切片/ブロック)からの解析を受け付けます。
※検体のご準備は【ゲノム診療用病理組織検体取り扱い規定】(日本病理学会)および【がんゲノム検査全般に関する指針】(日本病理学会/日本臨床検査医学会)を参考にしてください。
4.納品物
・作業報告書
・データファイル
5.目安納期
発注から6週間
※ 解析目的やオプションの選択によって変わります。


